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いまどきの大学生は?―新マンション世代考(2009.4)

 首都の学生マンション約6,000戸を供給、管理運営している不動産会社の内部調査によると、最近の大学生の生活実態がよく、浮かび上がっている。特徴的な点は、①あまり酒を飲まない、②仲間を家(マンション)の中に呼ばない、③したがって、学生のマンション生活は、シーンとしていて騒々しくない――等で、マンション内でのクレーム・苦情が、ほとんどといっていいくらいないそうで、不気味なくらいの静かさをたもっているという。
 私たち団塊世代前後の50〜60代以上の、いわゆる「マンション第1世代」の学生時代と比べると、あまりの隔世の感。とにかく、今の大学生は、争うことを好まず、まずケンカをしないそうで、文句を直接本人に言うと言い争いになるから、クレームがないというのである。しいて言えば、女子学生の方がうるさくて、ベランダに出て携帯電話を長時間かけていて、うるさがられるくらいという。

クルマに乗らず、預金はしっかりと

 しかし、これくらいのことで、驚いていてはいられない。今の大学生は、①クルマに乗らない、免許は取らないそうで、一昔前までの免許取得率は過半数を超えていたが、今の学生は20%くらいに落ちている、②また、しっかり預金をしていて、平均預金額は1人32万円ほど。将来不安に備えているというから、気の毒な面はあるが、「マンション1世」の借金漬け学生生活と比べると、まさに天地の差。③ついで、新聞はとらない、固定電話は引かない、海外旅行や国内旅行に行く比率も下がっていて、スポーツも観賞の方が多く、「する」比率が下がっている。  変われば変わるものである。こうしたことを聞くと、将来のマンション生活の形態は、さらに変わっていくものと思われ、とても予測することすらおぼつかない。

マンションに生まれ、育った「マンション2世」

 大体、私たち「マンション1世」は、田舎(地方)の大きな家に生まれ育ち、日本が最も美しく輝いていた高度成長時代の波に乗って、大都会に出てきて、地方出身者が都会の大勢を占めた。その人たちが、ニュータウンの団地族になったり、狭いアパートの共同住宅住まいでの、慣れない集合マンション生活を初めて経験したものだから、集合住宅・マンションの「住まい方」を知らず、何かと仲間が寄り集まっては、「飲み会」の大騒ぎをして隣近所に大迷惑をかけたり、マンション住戸内にあっては、上下階の騒音のクレームがあとを絶たず、「マンション住文化」などが育つ土壌がそもそもなかったのである。  しかし、いまやマンションは、都市生活・都会住宅の中心的存在となるまでに成長・定着し、都心部では一戸建てを優に上回る居住形態となった。しかも、「マンション1世」に継ぐ「マンションで生まれ、マンションで育った」いわゆる「マンション2世」といわれる団塊ジュニアを含めた30〜40代の世代が、現在ではマンション居住者の中心的勢力となっている。

「マンション住文化」の花が咲く?

 彼ら2世は、マンションという共同生活での上手な「住まい方」をよく熟知しているので、これから「マンション住文化」が大きく育ち、歴史あるヨーロッパ都市住宅のような素晴らしい住文化の大きな花を咲かせるのではないかと、大いに期待している。  さらに、そのあとに続く今の大学生世代の「マンション3世」となるとどうか――。冒頭に述べたような学生マンション生活の実態報告を聞くと、はてはて、20年後、30年後のマンション住文化は、どう変質していくのだろうか。興味はつきない。

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